【インタビュー】指先の毛細血管を映し出し、健康状態をチェックできる血管美人とは!?(1)

〜「血管美人」第1部〜

こんにちは。ライターのMです。

先日、ライターのUgoとインタビューに行ってまいりましたので今回はその様子をお伝えいたします。

画像として見るだけだと、いつまで経っても科学にならない

そう語ってくれたのは、武野 團(たけの だん)さん。
毛細血管血流観察装置「血管美人」の製造・販売を行っているあっと株式会社の代表取締役である。

 

そんな武野さんに、「血管美人」の魅力・今後の展望や若手へのメッセージを伺った。

毛細血管スコープ「血管美人」とは

毛細血管スコープ「血管美人」は採血せずに簡単に、毛細血管の血流を観察できる装置です。観察ポイントは以下の3点です。

  • ねじれがないかどうか
  • 太さは適正か
  • 濁りがないか

自分自身の体内の微細な変化を観ることで健康状態をチェックし、 生活習慣を見直すキッカケにすることができます。
薬局の店頭等で、主に集客やカウンセリングのツールとしてご使用いただくほか、企業の研究部門等では商品の効能評価用としてもご使用いただいています。

 

武野 團さん(以下「武野」):世の中に画像検査というのはたくさんあり、臨床でも使われていますが、やはりデジタル化が重要だと考えています。例えば、血圧計も昔は水銀の高さで血圧を読み取っていたのが、デジタル化したことにより、一般家庭に普及しました。

 

M:なるほど。確かにパッと数字で出してくれると分かりやすいですよね。

 

武野:そうです。家庭に普及していく段階で、マーケットが一気に拡大すると考えています。ちなみに血圧計は世界に2億台あり、その半数の1億台をオムロンヘルスケアさんが販売(2009年時点)したとプレスリリースされております。1億台はすごいなと思います。 

 

M:我が家にも血圧計はありますね。

 

武野:同じように、毛細血管スコープも世界で2億台くらいは普及すると考えていて、弊社でもその半分の1億台くらいは売りたいと考えています。

 

M:1億台ですか。想像もつかない数字ですね。

 

世界中の人々の健康を見守りたい。 

武野:僕がやりたいことは、世界中の人々の健康を見守ることで、これがミッションです。父も母もガンで他界しているのですが、「なぜ自分なんだろう?」「なんとかならないのかな?」と多くの病気を患った人は考えるんですよ。最近ではガン難民なんて言葉もありますが、ガンになってからいろんな治療を試すのですが、なかなか治らない。
父もいろんな治療を探している時に、自分にはどの様な治療法が合っているのかを知りたいと考え、測るものが必要なのではないかと思い至り「毛細血管像と臨床」という本に出会いました。
実は昭和初期から毛細血管というのは見られていて、父はこれを見つけたときに自分にもこの装置が作れるんじゃないかと思い、実際に作りました。

 

M:お父様が作られたんですね。

 

武野:それで父は、自分の毛細血管を見ながらいろいろな治療を試していきました。最近、ピンピンコロリという言葉が出てきたり、健康寿命を伸ばそうと言われていますよね。父は、最終的に2009年に他界しましたが、寝たきりになったのは2日だけでそれを体現したのではないかと考えています。

そういったこともあって、自分で毛細血管の状態が見られるのはいいなと思うようになりました。病気の程度を測定する「病気視点」の指標ではなく、未病の段階から「健康視点」で状態を把握するための健康の指標が必要だと考えています。

 

武野:皮膚を透過して指先の毛細血管を測定していますが、皮膚の状態や組織液の状態は変動するため、様々な解析ソフトやアルゴリズムを利用して数値化を試みていたのですが、なかなかできませんでした。

 

M:それは、どのように実現されたのでしょう?

 

武野:大阪大学との産学連携の共同研究で実現することができました。

 

M:なるほど。

 

武野:健康指標とか未病とか、最近でこそようやく認知度は上がってきましたが、みなさんに「健康ですか?」と聞くと「健康ですよ」とおっしゃるんですね。「なんでですか?」と理由を聞くと「病気じゃないから」と答えるんです。

 

M:明日病気って診断されるかもしれないですから、わからないですよね。

 

武野:肩こりや腰痛ありますか?」と聞くと、「それはある」と答える。未病じゃないですか。「病気」というカテゴリーに分類された途端にそう認識しますが、その前に分かる方がいいですよね。そういうわけで、やはり健康指標が重要だと。

武野:これまでも国内外にたくさんの研究があって、まっすぐで、太くなく細くなく均一な毛細血管が正常(ノーマル)、ということは共通して書かれています。ただ、これが糖尿病や高脂血症といった生活習慣病とどう関連があるのかは、個体差があるためなかなか分からなかった。

じゃあ、これを指標にすればいいんじゃないかと。

 

M:今はどこで毛細血管を測定できるのでしょうか?

 

武野:今は、700台以上利用いただいています。主には健康相談薬局や漢方薬局で導入していただいております。そういったところに来る人は、体に不調があるために来るのですが、なんとなく自分は健康だと考えて生活している人たちにはなかなか響かないというのが1つ課題です

漢方薬などは即効性がないので、「もう少し続けて摂取していればよくなっていたはずなのに」と専門家の方はよくおっしゃるのですが、毛細血管は治療に対して微細に変化するため、いわばレコーディングダイエットのように成果が見えやすくなるという点で、評価されています。

数値化できたものを研究者向けにリリースしてデータを収集しました。

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